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パッケージには一般に「板紙」と呼ばれる厚い紙が使われます。
厚さを持たせるために3層から9層の多層構造となっています。
原料は木材パルプ、わらパルプ、古紙パルプなどさまざまありますが、ほとんどに古紙を利用。
パッケージに使われている紙器用の板紙は、原料・品質・用途などから以下のように分類できます。
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白ボールとマニラボールに分類されます。紙をきれいに見せたり、インクの発色や乾燥、平滑性などを良くするために加工したものをコート、そうでないものをノーコートと呼びます。表層の原料は晒パルプ、中裏層は古紙パルプなどを使用しています。 |
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塗工品を一般にコートボール、非塗工品をA白ボールと呼んでいます。表層には晒化学パルプまたは上白系古紙を、中層には中白系から下級古紙、裏層には古紙などを使用。繊維製品・洗剤・文具・お酒・食品など非常に多くの商品パッケージに使われており、板紙全体の約2/3の使用量を占めます。
■主な用途 : 繊維製品・洗剤・文具・お酒・食品など |
アイボリーとカードの2種類があるほか、それぞれにコートとノーコートがあります。高板(こういた)という略称で呼ぶこともあります。
■主な用途 : 出版物の表紙、カタログ、絵はがき、メニュー、値札や化粧品、薬品の高級パッケージなどに適しています。 |
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略称を特板(とくいた)といい、高級白板紙の片面塗工品の一部が独立したものです。食品用のパッケージに多用されているため、蛍光塗料は含まれていません。溶出がなく、食品衛生法をクリアしているものがほとんどです。
■主な用途 : 食品用パッケージ、紙皿や出版物の表紙などにも適しています。 |
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前層とも下級古紙で構成された紙。原料が劣るため割れがが多く、折り曲げや印刷には向きません。主に、上質紙や印刷した紙などを貼り合わせて使用します。 |
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稲わらや麦わらなどを原料とした下級品で、かつては板紙の主流となっていました。上質紙などを表面に貼り合わせて芯として使われています現在はわらの集荷が難しく、チップボールに変わってきています。 |
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白白ボール・黄色ボール・チップボールなどに色を付けた紙。その他にも、クラフトボール・茶ボール・ねずみボールなどがあります。
主な用途 ノート表紙・台帳表紙・パッケージなどに適しています。 |
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